単品のものを食べて、元気になったり病気が治ったり、スリムになったり、美しい肌になったりはしません。
食事はいろいろな食品を過不足なく食べることしか健康につながるものはありません。


1度や2度、体に良くないものを食べても、ストレスフルな環境に身を投じても、人間の体は乗り越えてくれます。
しかし、日々の生活の中でどれだけ体をいたわり、大切にしてあげるかが長い目で見て違いが出てきます。
体はいじめれば必ず、反乱を起こします。体の声を聞きながら、その指令に従って生きてあげること。
『空腹』『満腹』『眠い』『○○が食べたい』など体は必ずいってきます。
その声を打ち消し、拒否し続けると、声を出さなくなったり、間違った声を出してしまったりします。
健康でスリムな体も美しい肌もすべてからだの中から自分で作り出しているのが人間の体です。


食品からエネルギーと素材を得て、人間の体は動き体一つ一つの細胞を作って行きます。
一日3回もある食事。この3回にどんなものを食べるかで、体は違いが出てきます。


日本人はもともと穀物(ご飯やイモ類)を中心に食べてきた民族。飽食の現代だからこそ、生活習慣病になるのです。
たんぱく質(肉・魚・卵など)は体内に入って血や肉を作る材料になります。大切な栄養素ですがたくさんはいりません。
必要な栄養素の大半はエネルギーとなるものです。エネルギー源として一番燃やしやすく、燃えカスが残りにくいものが
穀物です。ご飯や手作りパンを中心にちょっとのおかずが一番体は楽に動けます。
主食のご飯やパンで足りない栄養素を補うのがおかず(副食)なのです。
ご飯の中にもビタミン・ミネラル・脂肪・たんぱく質は含まれています。だからおかずはちょっと。少しだからこそ、いい素材で
少し手間をかけて美味しく作ろうというのが私の料理のスタンスです。下準備など大変とお思いの方が多いと思いますが、
10年後の自分や家族のためとできる範囲で、がんばっていただけると幸いです。
料理は毎日のもの、長く続けてゆくためにも、あまり無理せず作ってゆくことだと思います。はじめおかずが少ないのは、
ちょっと寂しく感じるかもしれません。しかし脳は十分満足しているのでそのうち必ず慣れてきます。

野菜の考え方

たくさんとればいいというものではありません。現代において、ビタミン不足の病気はありません。
季節の野菜を適量でいいと思います。野菜や果物は体を冷やし、代謝を下げることがあります。



 

糖尿病の患者数は第二次大戦後急に増加した。1955年から1985年までの間、人口1,000人当たりの糖尿病患者数の
変化を見てみると、全体的には徐々に増加してきているが、1964年の東京オリンピック、1970年の大阪の万国博、
1972年の札幌オリンピックなど日本が急激に経済成長を遂げた時期に糖尿病患者数が急増している。(図1)





ごはん1杯(150g)に含まれる栄養成分

ご飯は、単一の食品としては他に類を見ないほど、バランスのとれた(高たんぱく低カロリー)栄養素の宝庫




栄養成分

含有量

主な働き

他の食品で摂取する場合

エネルギー

222kcal

体や体の組織を動かす

ハンバーガー1個 270kcal

糖質

47.6g

炭水化物に含まれるエネルギー源

ひじき 100g

たんぱく質

3.9g

血や肉、細胞などの体の基本を作る

牛乳 130cc

脂質

0.75g

脂肪に含まれるエネルギー源

6枚切りの食パン 1/3枚

ビタミンB1

0.05mg

体の調子を整え、夏バテを防止する

キャベツ 100g

ビタミンB2

0.02mg

体の調子を整え、美肌をつくる

大根 100g

ビタミンE

0.3mg

体内の細胞や血管の若さを保つ

ごま 小さじ 8杯

カルシウム

3mg

骨や歯を丈夫にする

トマト 小1/3個

鉄分

0.15mg

血液のもと。不足すると貧血に

とうもろこし 1/3本

マグネシウム

6mg

肩こりや動脈硬化を防ぐ

アスパラ 5本

亜鉛

810μg

皮膚の再生を助ける

ほうれん草 1/3束

食物繊維

0.6g

便秘やガン、生活習慣病を防ぐ

セロリ 50g


   砂糖は燃焼系食品であり安全なカロリー源です。


家庭料理が外食産業と違う点


・儲け度外視の仕入れは家庭料理のみです。

・仕入れから盛り付けまでを同じ人(主婦)が一貫して行っています。
・主婦は家族の好みや好きな味付けなどをよく理解しています。
・体調に合わせたものや健康に留意したもの(病気のときは体に優しいものなど)を作ります。


一家団欒のひと時は大切です。


みんなで食べなれた味の料理を囲んで食べる一家団欒のひと時は心と体の栄養になっています。
外食はどんな味なんだろうと考えたりちょっと緊張しながら食べるものです。それと反対に知った味や慣れ親しんだ味は
リラックスできます。 子供の成長発達にもとても重要といわれています。
又外で緊張しながら仕事して帰ってくるご主人もこの時間を楽しみにしている方が多いことでしょう。


料理は人の心を元気にします。


家庭料理のすばらしさは作り手の心も元気にすること。
料理は最初から最後まで1人で成し遂げる大変な仕事です。その分達成感があります。
おいしいといってもらったり、ほめられることで自信をつけることができます。

もともと日本人は、能力はあるのに”自分が一番すばらしい”と思う気持ちが世界一低いそうです。
自分で食べるものを自分で作りあげるという体験を通じて「自分で出来た!」という自己達成感を高めるうことで
「自分に自信を持ち、自分を大切に思う気持ち(自己尊厳感)」が育つのです。家庭で作る料理は、当たり前ですが、
儲けるためにあるものではありません。この採算度外視の料理は現代において非常に価値の高いものです。
今の時代、外食の料理や加工食品は誰が作ったものかなかなかわからず、絶対安全と心から信頼できる食品は
とても少ないと思います。


本当に美味しいの5か条


〈1〉目で見ておいしい。おいしそう。

〈2〉舌で味わっておいしい。(慣れ親しんだ味や好みの味である)
 
〈3〉体に入れて心地よい。(食べた後 胃がもたれたりお腹が痛くなったりしないここちよさ)
 
〈4〉長く食べ続けても病気にならないというのおいしさ。(太ることも健康を害することはないという安心)

〈5〉作り手の顔の見えるおいしさ。(作り手の愛情がこめられ、この人が作ったのなら大丈夫という安心おいしさ)
  


情報番組に惑わされないための判断基準


スローフードだったり、ロハスだったり、健康に関する、いろんな言葉がどんどんうまれて、飛び交っています。
こうなると何が正しくて、何が間違いなのかわからなくなってしまいます。
健康の基本はバランスのいい食事です。 これは紛れもない事実です。
ある一定の食材単品のみで「健康になる」「痩せる」「病気が治る」なんてことは絶対無いのです。


「その食べ物は、日本古来から食べられてきた食べ物かどうか?」


身土不二という言葉どおりに、身体と土地は切り離せない。日本人が本来食べるべきものは、日本で採れるその季節ごとの食べ物です。 この事を基本に考えて、健康番組を冷静に見てみて下さい。
食べ慣れた食材で、なおかつ旬である食材なら少量を食生活に取り入れて、そうでないものは、よく考え調べられてから
取り入れるのがよいと思います。
納豆も寒天も、とても体に良い食べ物です。しかし食べすぎは、逆に悪影響を及ぼします。 時々少量、バランスよく
摂取することが大切です。情報に惑わされず、自分で判断できる力と知恵がほしいものです。

真実はバランスの良い食事でこれがすべての土台。

噂の健康食材を単品でドッサリ食べても、健康になんかなりません。痩せません。

自分のカラダを守るのは自分自身です。